
集客と信頼構築を同時に叶える、次世代型マーケティングとは
はじめに|住宅業界にも「メディア化の波」が本格到来
2025年、住宅業界にも大きな変化が訪れています。これまではポータルサイトやチラシが集客の主力だった時代から、SNSや動画を軸にしたメディア戦略が当たり前の時代に突入しました。
住宅検討者はInstagram・YouTube・TikTokなど、自分のスマホの中で情報収集を完結させるようになり、「この会社、なんかいいかも」と感じたタイミングで直接アクションを起こします。
住宅会社が“選ばれる側”であり続けるためには、自らが発信力ある「メディア的存在」になっていく必要があります。本記事では、今住宅業界で注目されているSNS・動画・メディア活用の最前線をご紹介します。
2025年の住宅購入者は「SNSネイティブ化」している
情報収集はポータルではなく“ストーリーズ”へ
かつては「スーモ」や「ホームズ」といったポータルで探していたユーザーも、いまやInstagram検索やTikTok閲覧が当たり前。特に20〜40代のファミリー層では、SNSで「世界観」を確認し、会社選びの参考にする人が急増しています。
たとえば「#○○工務店」「#平屋の家づくり」などで検索し、リールやストーリーズで雰囲気を確認。そのままフォローして来場予約へ…という流れはすでに日常です。

ファーストインプレッション=“動画 or 写真の世界観”
「この会社は自分たちと合うかどうか」は、投稿された写真や動画の雰囲気で判断されます。Webサイトよりも先にSNSで印象を持たれる時代、最初に触れる情報の“温度感”が勝負を分けています。
トレンド①|Instagramは「ビジュアル訴求」から「信頼形成メディア」へ進化
もはやInstagramは、施工事例のカタログではありません。
今ユーザーに響いているのは、施工写真そのものより「どんな想いで建てたか」「どんな人がつくったか」というストーリー性です。
たとえば以下のような投稿が、保存・共感・反応を生み出しています:
- お施主様のインタビュー(引き渡し後の声)
- 建築中のリアルな現場レポート
- よくある質問への社員による回答(顔出し)
→ SNSは信頼形成メディア。住宅会社の“人柄”が伝わる投稿が重視されています。
トレンド②|動画の重要度が急上昇!YouTube&リールの使い分け
YouTubeは“住宅検討期の深掘りメディア”
YouTubeでは、「ルームツアー」や「建築中の実況」「社員紹介」など、より深い情報を求めるユーザーが多く視聴しています。
動画コンテンツが充実していることで、企業に対する信頼感や安心感が増し、「話を聞いてみたい」と思わせるきっかけになります。
リール・TikTokは“発見導線・世界観構築”の場
一方で、InstagramのリールやTikTokは発見・興味喚起が主目的。
1分以内で「素敵」「共感」「楽しそう」を感じさせるコンテンツが効果的です。社員の顔出しで“人間味”を出した投稿や、子育て・家事の工夫紹介などがバズる傾向にあります。

トレンド③|オウンドメディア・LINE・メールとの“再接触戦略”が重要に
SNSは“出会いの場”として強力ですが、そこから問い合わせや来場へつなげるには「再接触」の導線が不可欠です。
LINEでの再アプローチ
- InstagramプロフィールにLINE登録導線を設置
- 登録後は資料送付やキャンペーン案内などで定期接触
- セグメント配信で「子育て世代向け」などテーマ別に発信
オウンドメディアの役割
- SNSでは伝えきれない“深い情報”を補完
- SEO対策としての価値も高い
- 住宅購入のタイミングが先でも、検索で再接触される土台になる
→ SNSで出会い、LINEでつなぎ、Webで教育していく流れが理想です。
2025年のSNS・メディア戦略を成功させる3つのヒント
- まず“誰に見られるか”を設計せよ(ペルソナ)
- 「若い夫婦」なのか「建て替え検討の親世代」なのか、明確に定めて投稿を作る
- 映えるより“共感”される内容を重視せよ(体験・想い・社員)
- デザイン性が高いだけではなく、”人の想いが伝わる会社”が選ばれる
- SNS × LINE × 自社サイトを戦略的に連携せよ(メディアミックス設計)
- SNSだけで完結させず、流入・接触・教育の流れをつくる

まとめ|住宅会社は「発信する側」として生き残る時代へ
SNSや動画は、もはや“あった方がいい”ものではなく、“なければ選ばれない”時代へと突入しています。
「何を、誰に、どこで、どう届けるか」
この設計次第で、問い合わせ数も、成約率も、ファンの数も大きく変わります。
住宅会社が今から取り組むべきは、自社の「世界観」と「ストーリー」を社会に伝える、発信者としての力を育てることです。
デジタルを味方につけ、2025年の住宅マーケティングを一歩リードしましょう。