Instagram（インスタグラム）は、写真や動画を共有するための人気SNS（ソーシャル・ネットワーキング・サービス）です。2010年にアメリカで誕生し、おしゃれなフィルター機能とシンプルな操作性で瞬く間にユーザーを増やしました。現在ではMeta社（旧Facebook）により運営され、世界中で14億人以上が利用しており、日本国内でも幅広い世代に親しまれています。
個人の日常共有だけでなく、企業のマーケティングやブランド発信の場としても重要な役割を果たしています。実際に飲食店やファッションブランド、観光業界など、多くの企業がInstagramを活用して集客やファンとの交流を行っています。また、写真や動画による視覚的な情報発信ができるため、物件の魅力を伝えることが重要な不動産業界とも相性が良いSNSです。こうした背景から、不動産業界でもInstagramを活用したSNS戦略が注目されています。
これからSNS運用を始める不動産会社の方に向けて、本記事ではInstagramの概要とその主要な機能について分かりやすく解説します。
Instagramの主要機能
Instagramには、ユーザーが魅力的なコンテンツを発信し、フォロワーと交流するための様々な機能があります。代表的な機能として、「フィード投稿」「リール」「ストーリー」「ハイライト」「インスタライブ」が挙げられます。それぞれの特徴を理解し、目的に応じて使い分けることで、Instagramを効果的に活用したSNS運用が可能です。これらの主要機能の概要と特徴を解説していきます！
フィード投稿（写真・動画の投稿）
フィード投稿は、Instagramの基本となる機能です。ユーザーのホーム画面（タイムライン）に表示される投稿で、写真や動画をアップロードし、キャプション（説明文）やハッシュタグを添えて共有できます。フォロワーはその投稿に「いいね！」やコメントで反応することができ、投稿者のプロフィールページにも蓄積されていきます。
フィード投稿は削除しない限りずっと残るため、過去の投稿を一覧でき、自社の不動産物件の実績やビフォーアフターなどを継続的にアピールするのに適しています。
また、複数枚の写真や動画を一度に投稿できるカルーセル機能もあり、例えば物件の内観・外観をまとめて紹介することが可能です。キャプションに#不動産や#SNSマーケティングなどのハッシュタグを付ければ、同じ関心を持つユーザーに見つけてもらいやすくなり、不動産会社の認知度向上にも役立ちます。
リール（短尺動画の共有）
リールは、短い動画を手軽に作成・共有できる機能です。縦型フルスクリーン形式の短尺動画（数十秒～数分程度）を投稿でき、音楽やエフェクトを加えて魅力的なコンテンツを作ることができます。リールは専用の発見タブで多くのユーザーに表示されるため、フォロワー以外にもリーチしやすく、新規顧客の発見につながりやすい点が特徴です。
特にショート動画が流行している現代のSNSトレンドに乗った機能で、TikTokに近い感覚で利用できます。ただしInstagram内の機能で完結するため、既存のフォロワーにもアプローチしやすい利点があります。他の投稿とは別にリール専用のタブにも保存されるので、自社の動画コンテンツ集として蓄積することも可能です。
不動産会社であれば、物件紹介の短い動画や内見ツアーのダイジェスト、住宅購入のワンポイントアドバイスなどをリールで発信すれば、親しみやすく多くのユーザーにアプローチできるでしょう。
ストーリー（24時間で消える投稿）
ストーリーは、投稿後24時間で自動的に消える期間限定のコンテンツです。フォロワーはアプリ上部のストーリーズトレイ（アイコン一覧）からストーリーを閲覧でき、より日常的で気軽な発信に適しています。ストーリーには写真や動画に加え、スタンプ、テキスト、アンケートやクイズ機能などインタラクティブな要素を載せることができ、フォロワーとのコミュニケーションを活発にするツールとして企業にも活用されています。
例えば不動産会社の運用例として、新着物件の速報や内覧会の様子をストーリーで紹介したり、物件に関するクイズを出してフォロワーの興味を引くといった使い方が考えられます。24時間で消えてしまうため気軽に投稿しやすく、タイムリーな情報発信やキャンペーン告知、SNS上でのユーザーとの距離感を縮める手段としても有効です。
ハイライト（ストーリーズの保存・まとめ）
ハイライトは、先ほどのストーリーを保存してプロフィール上に残せる機能です。通常は24時間で消えるストーリーですが、ハイライトに追加することで、カテゴリーごとにまとめてプロフィール画面に常設できます。これにより、過去の重要な情報やコンテンツを訪問者に見てもらいやすくなります。企業のブランド戦略として、ハイライトを使って自社の情報を整理している例も多く見られます。例えば、不動産会社では、以下のようなテーマでハイライトを作成し、ストーリーで発信したコンテンツを蓄積しています。
- 募集物件
- お客様の声
- スタッフ紹介
- メディア掲載
こうしたハイライトをプロフィールに用意しておくことで、訪問者に会社の魅力や実績を効果的に伝えることができます。ハイライトは複数作成でき、アイコンやタイトルを設定できるため、見せたい情報をSNS上で整理整頓し、長期的な情報発信の拠点として機能します。
インスタライブ（リアルタイム配信）
インスタライブは、Instagram上でリアルタイムに動画配信ができるライブ機能です。フォロワーに生放送で情報を届けることができ、視聴者はコメントやハートマークで気軽に参加できます。ライブ配信中は視聴者からの質問にその場で答えることもでき、双方向のコミュニケーションが図れるのが魅力です。終了したライブ動画は保存して後から視聴できるようにすることも可能なので、ライブ終了後にもコンテンツとして活用できます。
インスタライブは臨場感やライブならではの熱量が伝わるため、商品発表会やイベント、不動産会社であればモデルルームのライブ内覧会やセミナー配信などに活用できます。リアルタイムのSNS発信を通じて、フォロワーとの信頼関係を構築し、より身近に感じてもらう機会を作ることができるでしょう。
まとめ
Instagramは、写真・動画を中心とした視覚的なコンテンツでユーザーの心をつかむ総合的なSNSプラットフォームです。フィード投稿、リール、ストーリー、ハイライト、インスタライブといった主要機能それぞれに特徴があり、これらを組み合わせて活用することで高い集客効果やブランド力向上が期待できます。
不動産業界においても、物件の魅力を伝えるビジュアル訴求や顧客とのコミュニケーション手段としてInstagramは大きな可能性を秘めています。初心者の方はまず各機能の特性を理解し、自社の目的に合った形で活用してみてください。Instagramの魅力と多彩な機能を味方につけることで、不動産会社のSNS戦略において強力な武器となるでしょう！
