
「Instagramでお客さんを集められるの?」という疑問、よくありますよね。結論から言えば、十分に可能です!
実際、Instagramを上手く活用して多くのフォロワーを獲得し、集客につなげている不動産会社も存在します。ある調査ではSNSを運用している不動産会社の約40%がInstagramを活用しているというデータもあります。競合他社も続々と参入している状況なので、「ウチも始めなきゃ損かも?」と思う方が増えているわけです。

1. Instagramで不動産集客って本当にできるの?
では、なぜInstagramが不動産集客に向いているのでしょうか。主な理由の一つは利用者層の広さとビジュアル訴求力です。Instagramの国内ユーザー数は2023年時点で約6,600万人にのぼり、10〜30代の若年層を中心に幅広い世代に利用されています(20代の利用率は約73%、50代でも約40%が利用)。また、Instagramは写真や動画で直感的に情報を伝えられるSNSなので、物件の内装・外観といった不動産の魅力を視覚的にアピールするのにピッタリです。実際、「#〇〇駅徒歩5分」「#リノベーション物件」などのハッシュタグ検索や位置情報から物件情報を探すユーザーも多く、投稿次第では潜在顧客にもアプローチできます。
さらに、Instagramならではの双方向コミュニケーションも見逃せません。投稿へのコメントやストーリーズの質問機能などを通じてユーザーと直接やり取りできるため、物件に対する反応をダイレクトに知ったり、信頼関係を築いたりしやすいのです。
まとめると、Instagramは「若い客層にリーチしたい」「物件の魅力をビジュアルで訴求したい」という不動産会社にとって非常に相性の良いプラットフォームです。無料で始められコストも低いため、初心者でもチャレンジしやすいのもメリットでしょう。では具体的に、Instagram集客を成功させるには何から始めればいいのか、順を追って見ていきましょう。
2. 成功するためのアカウント設定とプロフィール作成
初心者がまず取り組むべきは、Instagramのアカウントをビジネス仕様に整えることです。せっかく良い投稿をしても、プロフィールが雑然としていたり情報不足だったりするとユーザーは興味を持ってくれません。以下のポイントを押さえて、信頼感のあるアカウントに仕上げましょう。
- ビジネスアカウントへの切り替え
Instagramには「プロアカウント」(ビジネスアカウント)への切り替え機能があります。ビジネスアカウントにすると、プロフィールに「お問い合わせ」ボタン(電話・メール等)を設置できたり、フォロワーの年齢層や投稿のインサイト(分析データ)が見られたりと、マーケティングに役立つ機能が使えます。集客目的で運用するなら、最初にビジネスアカウントへ切り替えておきましょう(無料で簡単に切り替え可能です)。 - ユーザーネームと名前の工夫
ユーザーネーム(@から始まる英字名)はできるだけ覚えやすく、検索されやすいものにします。会社名そのままでもOKですが、他社と被りにくいよう「〇〇fudosan_tokyo」のように業種や地域を織り交ぜるのも手です。プロフィール上部に表示される「名前」欄には、会社名やサービス内容(例:「ABC不動産|渋谷エリアの賃貸専門」など)を入れて、一目で何のアカウントか分かるようにしましょう。 - プロフィール写真
アイコンとなる写真は、企業のロゴや店舗の外観、あるいは担当者の笑顔のポートレートなど、ブランドイメージを伝えるものを設定します。初見のユーザーに安心感を与え、「この会社に問い合わせしてみようかな」と思ってもらえるような親しみやすさ・プロらしさを意識しましょう。 - プロフィール文章の書き方
プロフィール欄にはシンプルで分かりやすく必要情報を盛り込みます。具体的には、扱っている物件のエリアや種類(賃貸・売買)、会社の強み、サービス内容などを短い言葉でまとめます。例えば「〇〇エリア専門の不動産会社。お部屋探しからリノベ相談までお任せください!」といった具合です。加えて、問い合わせ方法の導線も忘れずに記載しましょう。 - リンクの活用
Instagramのプロフィールにはリンクを5つまで設定できます(いわゆる「リンク・イン・バイオ」ですね)。ここには自社のホームページや物件検索ページ、問い合わせフォームなど集客に繋げたいページのURLを設定しましょう。「○○はこちらから▼」という形でリンク誘導文を添えると親切です。
以上を整えれば、ひとまず信頼感のあるアカウント土台が完成です。プロフィール欄はユーザーが最初にチェックする名刺代わりの部分なので、「このアカウントは役に立ちそうだ」と思ってもらえるよう丁寧に作り込んでくださいね。
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3. 投稿コンテンツは何が正解?
プロフィールの準備ができたら、いよいよ肝心の投稿コンテンツです。「何を投稿すれば集客につながるの?」と最初は悩むかもしれません。ここでは、不動産業界向けに効果的なコンテンツのアイデアをご紹介します。
【写真のクオリティが命】
不動産×Instagramでは、やはり写真の美しさが命です。スマホで撮る場合も、明るい昼間に撮影する、広角レンズを使う、不要な物は片付けてスッキリ見せる…といった工夫でグッと魅力が増します。必要に応じて画像編集アプリで明るさや色味を調整し、「映える」一枚に仕上げましょう。例えばリノベーション物件のbefore→afterを見せたり、夕暮れ時の外観をドラマチックに撮ったりと、プロ顔負けのクオリティで注目を集めているケースもあります。
【物件紹介はストーリー性を持たせて】
単なる物件情報の羅列にならないよう、ストーリー性やテーマを持たせるとユーザーの興味関心が高まります。例えば、「休日はバルコニーでカフェ気分☕都心に現れた南欧風マンション」というように、物件の特徴を切り口にドラマを感じさせる紹介文を添えてみましょう。
【投稿ネタの例】
毎回物件ばかり紹介しなくてもOKです。むしろ多彩なコンテンツで飽きさせない工夫が大切。以下のような投稿ネタも組み合わせてみましょう。
- 物件紹介
王道ですが、写真+キャプションで物件の魅力を伝えます。ただし宣伝臭が強くなりすぎないよう、「〇〇な暮らしが叶うお部屋です」「ペットと住めるお家🏠」など親しみやすい語り口で書くと良いでしょう。 - 周辺スポット紹介
物件近くの美味しいカフェや公園、学校区情報などもコンテンツになります。「住むエリアの魅力」を発信することで、「この町いいかも」とエリアごとファンにさせる戦略です。写真と一緒に場所の魅力やエピソードを紹介してください。 - スタッフ・会社紹介
社員紹介やオフィスの様子、日々の業務風景なども投稿すると、企業の人となりが伝わり信頼感アップに寄与します。「今日は新人スタッフが内見同行デビュー!」「〇〇エリア担当の山田です。週末は趣味のランニングで街を探索🏃♂️」など、人間味を出していきましょう。 - 不動産豆知識
初心者向けに「賃貸契約のチェックポイント」「引っ越し準備のコツ」「住宅ローンの基本」など役立つ知識を発信するのも効果的です。テキストメインになりそうな内容は、画像を使って箇条書きにまとめたりインフォグラフィック風にデザインしたりすると読みやすくなります。知識系の投稿は保存(ブックマーク)してもらいやすく、エンゲージメント向上につながります。 - お客様の声・事例
実際に成約に至ったお客様のビフォーアフターや声を(許可を得て)紹介するのも信頼度アップに直結します。「こんなお悩みを解決しました!」といったストーリー仕立てで、自社に依頼すると得られるメリットをさりげなくアピールしましょう。 - 動画コンテンツ
Instagramでは短尺動画の「リール」や24時間で消える「ストーリーズ」も大人気。部屋のルームツアー動画や街歩き動画を投稿すると臨場感が伝わりやすく、興味を持つ人も増えます。
最後に、投稿頻度について。最初のうちは週1〜2回程度から始め、慣れてきたらペースを上げていくと良いでしょう。重要なのは継続性です。コンスタントに投稿があるアカウントは信頼されやすく、フォロワーもじわじわ増えていきます。無理のない範囲で計画を立てて取り組んでくださいね。たとえば、物件の写真は普段からストックしておき、時間のあるときにまとめて投稿準備しておくとスムーズです。
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4. フォロワーを増やすための工夫
良いコンテンツを投稿していても、フォロワーが増えないことには集客効果は高まりません。 ここでは、初心者でも実践しやすいフォロワー増加の工夫を紹介します。
● ハッシュタグ戦略
投稿には関連するハッシュタグを積極的に付けましょう。ハッシュタグはInstagram上での検索キーワードのようなもの。例えば「#〇〇市賃貸」「#新築マンション」「#リノベーション」など、物件種別やエリア、特徴に紐づくタグを入れておくと、興味のあるユーザーに発見されやすくなります。ただし闇雲に大量のタグを付けるより、狙った層に刺さるタグを厳選する方が効果的です。競合が多すぎる汎用タグ(例: #不動産 #インテリア)ばかりだと埋もれてしまうので、地域名やニッチなタグも組み合わせてみてください。また、投稿後のインサイト分析で「ハッシュタグからの閲覧」がどの程度あるか確認し、少なければ次回付けるタグを見直すなど改善していきましょう。
● 地域・場所のタグ付け
投稿時には**位置情報(ジオタグ)**も設定できます。物件の最寄り駅やエリア名で位置情報を付けておくと、その場所に関心のあるユーザーの目に留まりやすくなります。例えば「渋谷区〇〇」の位置情報を付ければ、渋谷区で物件を探している人が位置情報ページであなたの投稿を見つけてくれるかもしれません。
● フォロワーとのコミュニケーション
フォロワーを単に数字と思わず、双方向のコミュニケーションを大切にしましょう。具体的には、投稿にコメントが付いたらできるだけ早く返信する、いいねや保存してくれた人のアカウントを覗いてお礼のコメントやフォローをする、といった地道な交流です。明日の不動産の例のように、「いいねで特典あり!」と呼びかけてユーザーのアクションを促すのも一つの方法です。コミュニケーションが活発なアカウントほど閲覧者にも楽しそうに映り、「自分もフォローして参加したい」という気持ちにつながります。
● キャンペーン
フォロワー参加型の企画も効果的です。簡単な例では、「フォロー&この投稿にいいねで〇〇プレゼント!」という抽選キャンペーンを実施すれば、一気にフォロワーが増える可能性があります。プレゼントは高価なものである必要はなく、例えば地元のおいしいお菓子券や引っ越しに役立つグッズなど、ちょっとしたものでOKです。注意点として、キャンペーン後にフォロー解除されるケースもあるため、その場限りで終わらないよう工夫(キャンペーン参加者に役立つ情報を継続発信する等)も必要です。
フォロワーが増えてくると、投稿への反応もさらに良くなり、Instagram内での露出(発見タブに載る等)も増えていく好循環が生まれます。最初は100人、1000人と地道に積み上げるのが大変ですが、「質の高いフォロワー」を獲得できればその先の集客効果は大きいです。焦らず、一歩一歩積み重ねていきましょう。
5. 成果測定と改善ポイント
Instagram集客を始めたら、定期的な成果測定と改善が欠かせません。闇雲に続けるより、データをもとにPDCAサイクルを回すことで効率よく集客力を高めていきましょう。
● Instagramインサイトの活用
ビジネスアカウントなら、Instagramアプリ上で「インサイト」という分析データが見られます。ここではフォロワー数の推移、投稿ごとのリーチ数(閲覧者数)やエンゲージメント(いいね・コメント・保存数)、プロフィールへのアクセス数、ウェブサイトクリック数などが確認可能です。まずは月次でフォロワー数と反応の推移をチェックしましょう。順調に右肩上がりならOK。停滞しているようなら、投稿内容にマンネリがないか見直すサインです。
● 問い合わせへの貢献度を測る: 集客のゴールは最終的に問い合わせや来店、成約に繋げることです。Instagram経由のお問い合わせ数も計測しましょう。具体的には、問い合わせフォームに「Instagramを見た」と選択肢を入れてもらったり、電話問い合わせの際に「どこで弊社を知りましたか?」と尋ねたりして、流入経路を記録します。
● 投稿スケジュールと頻度の最適化: インサイトではフォロワーがアクティブな曜日・時間帯も閲覧できます。自社アカウントのフォロワー傾向を見つつ、投稿のタイミングも調整しましょう。一般的には平日の夜や週末に利用が多いと言われますが、ある調査によればInstagram全体では日曜21時台の利用率が最も高いというデータもあります。自社フォロワーも夜間に多くオンラインなら、その時間を狙って投稿するとより多くの人に届きやすくなります。
● 継続的な改善(トライ&エラー): SNS運用に「これで完璧」という正解はありません。アルゴリズムの変化やユーザートレンドの移り変わりもあるため、常に試行錯誤しながら改善する姿勢が大切です。
最後に、成果測定で得たデータや気づきを社内で共有することも忘れずに。営業担当同士で「この投稿からお問い合わせ来ました!」と情報共有すればモチベーションも上がりますし、上司に定期レポートを提出すれば施策継続の理解も得やすくなります。数字の裏付けがあれば、「なぜInstagramに時間を割くのか」の説明もしやすいですよね。

まとめ
以上、初心者向けにInstagram集客のポイントを解説しました。「Instagramを使ってみようかな?」という段階から、具体的な運用方法、さらには成果の測定・改善方法まで一通りイメージできたでしょうか。
Instagramは無料で始められるとはいえ、しっかり運用し成果を出すにはそれなりの時間と工夫が必要です。ただ、軌道に乗れば若年層からの反響が止まらない強力な集客チャネルになりえます。まずはできる範囲で一歩踏み出し、投稿に対するユーザーの反応を楽しみながら、あなたの不動産ビジネスに役立ててください。継続的な発信と改善を重ねていけば、きっと「Instagramやって良かった!」と思える日が来るはずです。ぜひ今日からトライしてみてくださいね。