
「Instagramで新しいアカウントを作りたいけど、やり方がわからない…」
「物件紹介、採用、支店ごとにアカウントを分けるべき?」
そんな疑問をお持ちの不動産会社のSNS担当者向けに、本記事ではInstagramのアカウント追加方法から、複数アカウントの運用戦略、成功のためのポイントまでを詳しく解説します。不動産業界におけるSNS活用は、今や集客やブランディングの大きな武器。1つのアカウントでは伝えきれない情報も、目的に合わせてアカウントを使い分けることで、より深く・広くユーザーにリーチできるようになります。本記事を読めば、「どんなアカウントをどう追加・活用すればいいか」が明確になり、実際の業務にすぐ活かせるはずです。
1 Instagramでアカウントを追加する方法【手順と注意点】
Instagramは、1つのスマートフォンやアプリ内で最大5アカウントまで登録・切り替えが可能です。これは不動産会社のように複数の用途で使い分けたい業種にとって、大変便利な機能です。
以下では、アカウントの追加方法とアカウントの切り替え方法をご紹介します。
1-1 新しいInstagramアカウントを作成する方法
まずは「新しいアカウントを追加したい」場合の手順です。(2025年7月時点)
- Instagramアプリのプロフィール画面を開く
- 画面右上のユーザーネームをタップ
- 「Instagramアカウントを追加」を選択
- 「新しいアカウントを作成」を選択
- ユーザーネームとパスワードを設定
- 電話番号またはメールアドレスを登録
これで新しいInstagramアカウントが完成し、1タップで切り替えられるようになります。
※注意点
- 1つのメールアドレスで1アカウントまで
- 電話番号1つで最大5アカウントまで作成可能
- 投稿前にアカウントの切り替え忘れに注意
これにより、例えば「物件紹介専用」「採用広報専用」「支店ごとのアカウント」なども柔軟に作れます。
1-2 既存のアカウントを追加して運用する方法
すでに他のスマホやスタッフが持っているInstagramアカウントを、別の端末に追加することもできます。
- Instagramアプリのプロフィール画面を開く
- 画面右上のユーザーネームをタップ
- 「Instagramアカウントを追加」を選択
- 「既存のアカウントにログイン」を選択
- 対象アカウントのユーザーネーム(または電話番号、メールアドレス)とパスワードを入力してログイン
こうすることで、1つのスマホでも複数アカウントの操作が可能になります。
社内で複数人でアカウント管理する場合にも役立ちます。

1-3 アカウントを切り替える方法と注意点
Instagramで複数アカウントを追加したあとは、アプリ内での切り替えが簡単にできるようになります。以下が基本的な切り替え方法です。
- Instagramアプリのプロフィール画面を開く
- 画面左上のユーザーネームをタップ
- 表示されるアカウント一覧から、切り替えたいアカウントを選択
- プロフィール画面に移動

※注意点
- 投稿時に間違ったアカウントで投稿しないよう注意!
投稿前には必ず、現在選択中のアカウント名を確認しましょう。とくに企業用と個人用アカウントを併用している場合、誤投稿のリスクが高まります。 - ストーリー・コメント・DM返信なども全て「現在のアカウント」で行われます。
作業前にアカウント名を確認するクセをつけましょう。
2 不動産会社がInstagramアカウントを複数運用するメリットとは?
アカウントを追加することにより、不動産会社ではさまざまな戦略的活用が可能になります。以下は特に効果的な活用例です。
2-1 ターゲット別・コンテンツ別に発信できる
たとえば以下のような分け方ができます:
- 物件紹介用(ルームツアー・間取り)
- リフォーム・施工事例用
- 採用広報用(社員インタビュー・職場紹介)
- 店舗ごとの地域密着アカウント
1つのアカウントに情報を詰め込むよりも、ユーザーの興味関心に合わせてアカウントを分ける方が、フォロワー獲得率・エンゲージメントともに高まる傾向があります。
2-2 企業ブランドとローカル性の両立が可能に
たとえば本社アカウントでは「ブランド力・信頼性」を発信しつつ、支店アカウントでは「街の魅力」「地域イベント」など、ローカル情報を重点的に発信できます。
ユーザー視点でも「身近に感じる情報」と「安心できる会社イメージ」の両方を得られるため、反応率が高まりやすくなります。
3 複数アカウント運用のデメリットと注意点
もちろんアカウントを増やせばいいというわけではありません。運用上の課題もあります。
3-1 リソース分散と運用負担の増加
複数アカウントをそれぞれ週3回投稿するとなれば、投稿数も管理の手間も一気に増えます。人手が足りない状態でアカウントを乱立するのは危険です。
更新頻度が落ちたり、コメント対応が遅れたりすると、ユーザー離れにもつながるので注意が必要です。
3-2 ブランドイメージの一貫性が崩れやすい
アカウントごとに違う担当者が運用する場合、「口調」「色使い」「投稿フォーマット」などがバラバラになるケースもあります。
これは企業の統一イメージを損なう原因になるため、あらかじめ「投稿ルール(トンマナ)」や「ビジュアルの共通テンプレート」を用意しておくとよいでしょう。
4 複数アカウント運用を成功に導く3つのポイント
①アカウントごとの目的・ターゲットを明確にする
「このアカウントは誰に、何を届けるのか?」この問いに答えられないアカウントは、フォロワーが伸びません。投稿内容のズレや迷いをなくすためにも、アカウント開設前にコンセプト設計を行いましょう。
②投稿カレンダーと担当者を明確に
複数運用する場合は、投稿スケジュールを可視化し、誰がどのアカウントを管理するかを明確にしておきましょう。GoogleスプレッドシートやSNS管理ツールを活用すると、進捗管理や抜け漏れ防止にも役立ちます。
③運用ツールを活用して効率化を図る
Meta Business SuiteやHootsuiteなどのツールを活用すれば、投稿の予約・コメント管理・分析まで一元管理できます。特に少人数体制の会社では、ツール活用が運用継続のカギになります。

5 不動産会社がつくるべき!複数アカウントの活用パターン例
「実際にどんなアカウントを増やせばいいのかわからない…」という方のために、不動産会社が複数アカウントを効果的に使い分けるためのおすすめパターンをいくつかご紹介します。
5-1 採用広報アカウント:会社の雰囲気を伝える場に
本社の物件紹介アカウントとは別に、採用・社員紹介専用のアカウントを設けることで、求職者との接点を増やせます。
投稿内容の例:
- 若手社員の一日密着Vlog
- 社内イベントの様子
- 社員インタビュー(なぜ入社したのか、今のやりがい)
- 「不動産営業ってこんな仕事」シリーズ
採用ページでは伝えきれない「リアルな雰囲気」が伝わることで、応募率やミスマッチ防止にも効果的です。
5-2 リノベーション事例アカウント:施工のビフォーアフターを発信
デザインや技術力をアピールしたい場合は、施工・リフォーム事例専用アカウントを設けるのがおすすめです。
投稿内容の例:
- リノベーション前後の比較写真
- 間取りの工夫ポイント紹介
- スタッフの設計解説
- 家主インタビュー(暮らし心地の変化)
物件情報だけでは伝わらない、「この会社にお願いしたい」と思わせる実績と信頼感を築く場として有効です。
5-3 地域密着アカウント:街の魅力と物件情報をセットで
支店単位で、エリアごとにアカウントを分けて運用するのも効果的です。
投稿内容の例:
- 地域のイベント・グルメ・お出かけ情報
- 最寄り駅や通学路などの周辺環境紹介
- 地元住民向けの物件おすすめコーナー
- 支店スタッフの紹介や店内の様子
単なる物件紹介にとどまらず、「この街に住みたい」と思わせる雰囲気作りができるアカウントです。
まとめ
Instagramでアカウントを追加・使い分けることで、不動産会社の情報発信はより効果的に行えるようになります。ただし、運用の負担やブランド統一の観点から、目的と戦略を持って始めることが最重要です。
「どの情報を、誰に、どんな見せ方で届けるのか」それを明確にしたうえでアカウントを追加・運用すれば、Instagramは強力な営業ツールになります。